fast.com計測はなぜ速い?通信速度計測のポイント。IPv4とIPv6の違いに注意。

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2022/01/11追記: 2021年12月ごろより、fast.comのIPv6計測がされない状態となっています。twitterで確認すると、ほかにも同じ状況の方がいるので、私の環境固有の問題ではなさそうです。一時的な障害かと思っていましたが、期間が長いので何が起きているのか注目しています。

「fast.comの測定結果は速すぎて信用できない」という話を聞いたことはないでしょうか。「fast.comは測定結果を水増ししている」という話さえ聞くことがあります。この都市伝説を紐解きながら、通信速度測定を行う際に留意すべきポイントを説明します。

fast.com技術資料は以下から参照できます。どのような方式で通信の最適化を行っているかを読み取ることができます。

Building fast.com
our new internet speed test

動画内で使用した資料は以下になります。
https://tyodiy.com/wp-content/uploads/2021/09/FastCom.pdf
動画内では触れていませんが、iperf3において高遅延接続時に計測速度が遅くなってしまう現象はWindows版クライアントのみで発生し、Linux版クライアントでは発生しません。
これは、Windows版に同梱されいてるcygwin1.dllがWindowsのCongestion windowの自動最適化を使用しないアーキテクチャになっているためです。上記スライドの最後2枚は動画では使用しなかったものですが、そこにあるようにcygwin1.dllを最新版にすることにより、WiFiでもシングルセッションで帯域を使いきることができます。

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